Coupe de Madagascar Dec 2015  全国柔道大会(アンタナナリボ 2015年12月)

The Madagascar Judo cup was held in Antananarivo on 21,22,and 23 Dec 2015.
There were 302 men and 157 women, total 459 judokas from all provinces.


2015年12月21~23日の3日間、首都アンタナナリボでマダガスカル全国柔道大会が行われました。
この大会は年3回ある大きな全国大会の内の1つです。

子供から大人の部まで年齢によって6つに分かれ、更に体重別の個人戦です。
参加した選手は 男子302名、女子157名、合計459名でした。

The venue of the competition was very gorgeous like a international one.

試合会場は国際大会並みに華やかでした。

All judokas had to weigh themself on the day before match.


参加者は試合の前日に計量です。体重がギリギリの人はドキドキの瞬間!!
なかにはパンツも脱いでいる子も! 減量よく頑張った!今夜は食べれるぞ!

17 governments and companies supported this competition.
We had a big meeting on the previous day.


国の機関と企業合わせて17のスポンサーがついていました。
大会前日には会見的なミーティング、そして監督会議と審判会議もありました。

The video camera and TV screen are ready for judge.
審判用のビデオカメラとTVスクリーンもしっかり準備完了です。

The ceremony was held before the all finals on the third day.


3日目は午後2時からセレモニーとして国歌斉唱、選手宣誓、審判員からの諸注意等があり、その後に全階級の決勝が行われました。 

Sometimes the actions of the coachs told the people how much excitement they were.
I think that Malagasy is similar to Japanese about body flexibility. So I have watched the good skills many times.


たまにコーチボックスに目をやると、コーチの熱の入り様にこちらまで興奮します。


マダガスカル人は欧米人と比べると日本人の体質に似ていると思います。特に体の柔軟性からくる体の使い方が似ています。力尽くで投げ飛ばそうというよりは、タイミングよく綺麗に投げようとする技を何度も見ることが出来ました。


もちろん気になることも沢山ありました。
特に小さい子が膝をついて背負い投げをする姿が多かったです。と言うよりか背負い投げで膝をついていない選手がいなかった、と言ってもよいかもしれません。

もちろん試合は真剣勝負ごとなので仕方ない面もありますが、子どものこれからの伸びを考慮すると立ち背負いをしっかり教え込むのが大事だと思っています。

Cool ! But this is JUDO, not karate. I have to tell them right ways of judo manner.


お~かっこいい構えですね!
でも、空手じゃなくて柔道なので正しい礼法を見に付けてほしいです。

選手の中には、試合が終わった後に畳を離れる時も、正面にお尻を向けず後ずさりしている柔道家もいて関心しました。

ですが!!大人も含めて試合前後の礼法がめちゃくちゃな選手もいたので、礼法の大切さを理解してもらいたいです。


There was a leak in the ceiling.

夕方の豪雨で会場も雨漏りが・・・。


There were some plastic bottles on tatamis. Some families were not satisfied with the judges, so they throwed them.
I am agree with some families because there were some misjudgments. I want to help the referees to improve their judge.


日本では目にしない光景・・・。
ペットボトルが畳の上に投げ入れられています。
悲しいですが、審判の判定に納得しない観客から投げ入れられたものです。
確かに誤審もありました。ですが、畳に投げ入れられる光景は見たくなかったです。


大会前に、あるクラブの生徒から、
「審判の判定がひどいから選手のモチベーションが上がらないんです!!」
と聞いていました。


正直、これでは・・・。と、僕も納得させられた大会でした。
審判の技の効果判断のレベルもそうですが、周囲の声で判定が覆ったり、中断後にいきなり何の説明もなく勝敗が決まったりと、不信感が生まれる場面があったので改善要素です。

There were some suspensions because of a power failure, not only judgments.
They continued the matches.


最終日の決勝戦は、判定に揉めることによる中断が多く日没になっても終了しません。
おまけに豪雨による停電でも中断しました。
仕方ないので、表彰台用の発電機が唯一生きていたので、それを使って試合続行です。


全試合が終了したのは、なんと22:30!!!
準決勝を午前中に終えて12時間以上後に決勝をした選手もなかにいました。
中断があったからとは言え長すぎです。これも改善要素です。

Four judokas got Shodan, a first-degree belt rank in judo.
A head director of the federation of judo Madagascar got them tie up their black belts.


決勝戦の合間には、連盟の先生から今回初段に昇級した4名の紹介があり、1人1人の腰に黒帯を締めてあげるという、なんとも初段になった柔道家にはとても嬉しいプチセレモニーがありました。このような計らいは好きです。

The judokas who got a champion and second place could go up on the stage.
Especially a champion tasted the pleasure of victory.
There is no substitute for victory!!!


優勝者と準優勝者は、ステージに上がって賞を受けます。
特に優勝者がヒーロー気分になれる一時です!!とても良い思い出になるでしょう♪

一方で、
僕もステージに上がってトロフィーと表彰状を手渡す役をやったのですが、準優勝者の中には目も合わせることが出来ないくらい悔し泣きをしている子もいました。悔しいよね。。。
この涙と悔しさが、更に強くなる薬になること間違いなしです。
人は悲しさと悔しさで強くなる生き物だと思います。

そして人は1度でも勝利の喜びを知ると、その後、幾つかの苦労が待ち受けていても乗り越えていける生き物だと思います。逆に1度でも勝てなければ、甘い蜜を味わえなければ、更に上のステップに上がることは難しいのかも知れません。

そう考えると個人的には、試合は「勝つ」ことが全てとは思いませんが、『勝つことに勝るものは無い』のかとも思います。


今回の大会を総括すると、会場の設備関係や中断した事象以外の試合進行に関する運営は素晴らしかったです。
特に試合の状況と結果、そして試合の動画や写真を随時フェイスブックとマダガスカル柔道連盟のホームページにアップデートしていたことには驚きました。

そして課題として一番気になったのは審判の判定でした。
柔道家のもっと上手くなりたい、もっと強くなりたい、もっと試合に勝ちたいのモティベーションを高めるためには、審判員のレベルアップは不可欠です。

マダガスカル柔道の現状を知るうえで、とても有意義な大会となりました。
自分がこれからやるべきことを見せられたような気がします。

My life at Tana in Madagascar

Judo volunteer of JICA at Antananarivo in Madagascar from Oct 2015 2015年10月からJICAボランティア員としての柔道活動とアンタナナリボ生活の記録

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