There is no substitute for victory! 勝利に勝るものなし!【SJSOI大会】

Malagasy had an unforgettable good memory today.

今日は、マダガスカル人にとって忘れることのできない良い思い出の1日となりました。



The matches of CJSOI (Commission de la Jeunesse et des Sports de l’Océan Indien) are held at Antananarivo this week.

The boys and girls play football, table-tennis, handball, and do judo, dance etc.


今週はアフリカ大陸近郊インド洋の島々の国と地域が、マダガスカルの首都アンタナナリボに集まって、第10回のスポーツイベントが行われています。

イベント自体は10回目ですが、毎回柔道が行われているわけではないようで、マダガスカルが柔道に参加すること自体3回目だそうです。

今大会では柔道の他にハンドボール、サッカー、卓球そしてダンスなども行われています。

The Malagasy boys and girls got a gold medal in the team competition today.

Also the boys got two gold and bronze medals, and one silver medal, and the girls got three gold medals and one silver and bronze medal in each weight category of individual match yesterday.

This is truly a brilliant achievement for Malagasy judo.


この大会はカデのカテゴリーなので出場選手は13歳から16歳です。

今日の団体戦では、みごと男女ともに優勝!

そして昨日行われた男女それぞれ5つの階級では、
男子金②、銀①、銅②
女子金③、銀①、銅①
と全階級メダリスト!!!
金メダルの総獲得数も出場国一番でした。

柔道連盟のジョン・ジャックも言っていましたが、まさに快挙です!!

The new tatamis and mats are very bright.

Five nations and two overseas prefecture of France took part in this CJSOI.

They are Comoros, Djibouti, Réunion(France), Mayotte(France), Mauritius, Seychelles and Madagascar.

But Djibouti didn’t participate in the judo competition.


新しい畳が会場をより華やかにしていました。

今回のCJSOIの参加国は、コモロ、ジブチ、フランスの海外県であるレユニオンとマヨット、モーリシャス、セイシェル、そしてマダガスカルでした。

柔道競技はアフリカ大陸のジブチが不参加だったので、インド洋にある島5か国とフランスの海外県2つ、計7つの国と地域の参加となりました。

A lemur which is a symbolic Malagasy animal livened up the atmosphere in the gym.

マダガスカルの象徴的な動物、キツネザルも応援に駆けつけてくれました!

サルのくせに、受け身も、ま~ま~上手だったな~♪

This is a warming up room.

こちらはウォームアップ用のスペースです。

This is a place for practice in the hotel where all delegations stay.


こちらは、全ての参加選手が宿泊するホテル内の練習場です。

一応、マダガスカルチームも試合直前の2日間だけここを利用しましたが、それまでは広い空間で十分な練習ができました。

Malagasy judokas showed good movements and techniques.

They got many IPPON!!!

マダガスカルの選手は、ホームの大歓声を力に伸び伸びとキレのある動きと技を披露し、多くの一本勝ちを見せてくれました。

海外の選手によく見る団体戦での入場シーンです。
チーム!!ってかんじがいいですね!

試合直後に、試合上で互いの健闘を称えてハグする姿も日本国内では見ない光景です。

先に女子が優勝を決め、その後男子が優勝を決めると会場が物凄い歓喜に包まれました♬

A lemur looks happy too.


女子団体優勝メンバー&個人戦の各階級メダリストです。

おっと!ここにもキツネザルが!!ちょっと目立ちすぎでしょ!
新聞記者などから直ぐに、「どいて!」と言われて立ち去って行きました・・・。

団体戦は階級別で5人戦。

日本国内ルールと大きく違うのが引き分け無し!
ということで全てゴールデンスコア―で勝敗を決します。

これは5人戦の駆け引きが無くなって面白くないという半面、ポイントを取らないといけないので攻撃的にならざるを得ないという面では面白いでしょう。

ここに、日本の伝統と、商業的な魅力に繋がるようアピールしたい国際ルールとの違いをみたような気がします。


試合時間は3分ですがゴールデンスコア―のため、決勝戦の女子先方は合計10分くらい戦ったような気がします。
マダガスカルは、マヨット相手に先方、次鋒、中堅が勝利し、4-1で優勝♬
実質、決勝のような1つ前の試合でも前3人が勝って3-2でレユニオンに勝利していました。

こちらは男子団体優勝メンバー&個人戦の各階級メダリストです。

男子団体の決勝は、レユニオンとの戦いで接戦でした!


まず、先方、次鋒が優勢勝ち。
その後、中堅、副将が優勢負け。
2-2で大将戦へ。
大将戦は2人ともに130kgを超える選手で、まさに大将!!

力の入る戦いは、積極的な攻撃がない指導が互いに与えられる展開。

最後は、マダガスカルの方が良い組み手と足技を連発して、相手に指導が与えられ相手の反則負けでした。


手に汗を握るとは、正にこのことです。

今朝、ランニングした時よりも体温上昇⤴
たくさん汗をかいている自分がいました(笑)

I saw many times that the national flag of Malagasy was hoisted on the highest pole.

I am very proud of them.


この2日間、マダガスカル国旗が一番高いところに掲げられる瞬間を何度も味わいました。

心から選手、チーム、マダガスカル国民に誇りを感じる瞬間でもありました。

最後のセレモニーが終わると、一緒に合宿で練習した仲間、多くの柔道家、選手の友達や家族などがステージに上がってお祭り騒ぎに!!

勝利はもちろん嬉しかったですが、マダガスカルのみんなが本当に喜んでいることが一番嬉しかったです。



There is no substitute for victory!!!
勝利になさるものなし!


『勝利が全てではない。負けて、次頑張ろうね』も、嫌いではないです。

それでも、やっぱり勝利に勝るものはないと思います。

現に、団体戦で男女共に自分からポイントを取って勝利した女子前3人と男子前2人の5人は、前日の個人戦の金メダリストでした。

今日の彼らの動きをみても、昨日の個人戦優勝で更に自信が深まったかのような王者の戦いぶりでした。

勝利が勝利を呼ぶ、良いサイクルにハマったマダガスカルチームでした。



開催地がマダガスカルということもあって、選手にとって国民の大歓声は本当に力になったと思います。

また、5、6、7月の3回、早くから強化合宿をできたことも結果に大きく反映したと思います。

もちろん、合宿を行うには時間、お金、コーチを中心とした人が動きます。

これぞ、正にホームアドバンテージ!!!


私は、今回の国際大会で初めてマダガスカル人と外国人が戦う姿を観ることになりました。

私の活動目的の一つに技術指導の強化があります。

これまで、打ち込みや投げ込み、組み手など基本を中心に多くの時間を費やしてきました。

試合内容を見ても、お世辞抜きで、しっかり組んで投げるのが一番上手だったのはマダガスカル人でした。しかも、スタミナも試合終盤まであり逆転勝ちも多かったです。

あと数日で、マダガスカルに来て10ヵ月が経過しますが、今日はその方向性は間違っていなかったと確信できる日となりました。

2日間のビックニュースがマダガスカル国内に広がって国民の自信と誇り、そして柔道への関心がますます深まることを信じます。

My life at Tana in Madagascar

Judo volunteer of JICA at Antananarivo in Madagascar from Oct 2015 2015年10月からJICAボランティア員としての柔道活動とアンタナナリボ生活の記録

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